おたまじゃくしの　けろたんが

おひさまを　あびていました。

「きもちいいな～」

　ふたりは　めが　とろりん。

ねむくなってきました。

そこにおたまちゃんがやってきました。

「こんにちは！」

おたまちゃんがげんきにいいました。

うとうとしていた　おかあさんがえると

けろたんは　びっくり！

めを　ぱちくり！

「こんにちは～」

おかあさんがえると　けろたんも

いいました。

ふたりは　すこし　まだねむそうです。

でも　すごく　ちいさい！！」

おたまちゃんは　けろたんにいいました。

「うん　ぼくは　おたまじゃくし　だからね！」

そうゆう　きみは　すごく　おおきい！！

おたまじゃくしとは　おもえない！」

けろたんは　おたまちゃんに　いいました。

「あなたたちは　うまれた
くにが　ちがうのよ。　

だからおおきさも　いろも　ちがうの。　

でもかたちはおなじ。　

まあるい　あたまに　
ひらひら　しっぽが　あるでしょ」

けろたんとおたまちゃんは

こえを　そろえて　いいました。

「わたしたち　きょうだいね！」

「ぼくたち　きょうだいさ！」

ふたりは　とても　

うれしくなりました。

そこに　あおくて　おおきな　まるいものが

とつぜん　あらわれました。

あたまには　ひょっこり　ふたばが

はえています。

プルメリアの　はなもさいています。

このこの　なまえは　ボーナ。　

あおい　ちきゅうの　ボーナです。

ボーナがいいました。

「うわあ！おおきな　おおきな　

ちきゅうさん！！」

けろたんが　びっくりして

いいました。

わたしたち　みんなが　
くらせる　大きさなのよ。

たくさんの　ともだちも　
たくさんの　きょうだいも　
みんな　くらせる　おおきさなのよ」

おかあさんがえるがいいました。

ちきゅうさんが　いるから
ぼくたち　こうして　であえたんだね！」

けろたんが　いいました。

キラキラと　めを　かがやかせて

あおいちきゅうの　ボーナは　いいました。

げんき　いっぱーーーい！！」

おたまちゃんは　げんきよく　たのしそうに　言いました。

おおきな　まあるい　あおいものがもうひとつ　ぴょこん。

そっと　うしろから　みんなを　みつめてる　この　あおいものは　いったい　だれでしょう？！

だれも　この　おおきな　まあるい　あおいものに　きづきませんでした。

ただ　みんなは　とっても　しあわせで　うまれてきて　よかったなあと　おもいました。